DJI Air 2S vs. Mavic Air 2:最高のオールインワン型ドローン

 

Airシリーズの最新製品であるDJI Air 2Sは、確実にこれまでで最もパワフルなドローンの一つです。1インチセンサー、5.4K動画、新機能マスターショットなどを搭載し、現在発売されているドローンの中でも最良の選択肢と言ってもいいでしょう。しかし、前モデルMavic Air 2と比べて、どのように進化したのでしょうか? この記事では、これら2モデルを比較して、主な改良点のいくつかに焦点を当て、なぜDJI Air 2Sが究極のオールインワン型ドローンと呼ばれているのかを説明していきます。

 

 

DJI Air 2S VS Mavic Air 2:主要アップグレード 4点

 

 スマートな機能:マスターショットで、簡単に最高の映像を

 

DJI Air 2S Mavic Air 2
インテリジェント撮影 マスターショット 非対応
クイックショット クイックショット

 

DJI Air 2Sはクリエイター向けに設計されたDJIで最も優れたインテリジェント機能 マスターショットを搭載しています。  この新機能により、基本的にどこでも、そして、どのような熟練レベルの人でも数回タップするだけで、数分間のうちにベストショットを自動で撮影できます。

 

 

マスターショットは、DJIドローンの多くに搭載されているクイックショットの進化版といってもよいかもしれません。クイックショットでは、一回の操作に対して一つの飛行ルートを自動で飛行しながら撮影していましたが、マスターショットでは、10-15個の飛行ルートを組み合わせ、順番に飛行します。それと同時に、選んだ被写体に焦点を合わせ撮影をすることができます。その後自動的にビデオクリップを作成し、音楽、フィルター、スムーズなトランジションを使って編集を行います。プロの空撮フォトグラファーが作成した20以上のテンプレートから選ぶことができます。

 

 

場所で、必要なショットをすべて自動で撮影します。一方、前モデルMavic Air 2では、同じ結果を達成するためには、クイックショットを使用するか、ユーザー自身で手動で飛行して撮影する必要があります。この場合、はるかに撮影に時間がかかり、いくつかの映像撮影にはエキスパートレベルのスキルが必要になります。マスターショットを使用すると、初心者でもエキスパートでも、そしてどのような被写体でも、シネマティックな映像クリップを簡単にたくさん撮影できるため、余った時間を冒険とクリエーションに使うことができます。

 

 

カメラ性能:大きなセンサーで、大きな成果を

 

DJI Air 2S Mavic Air 2
インテリジェント撮影 1インチ CMOSセンサー 1/2インチCMOSセンサー
動画解像度 5.4K/30fps, 4K/60fps, 2.7K/60fps, 1080p/120fps 4K/60fps, 2.7K/60fps, 1080p/240fps

 

Mavic Air 2は、映像品質に関しては依然として強力で用途の広い選択肢ですが、DJI Air 2Sは、1インチのCMOSセンサーを搭載し、5.4K解像度での撮影に対応しています。

 

 

大きなセンサーを今回採用している理由はたくさんの理由がありますが、本質的には、どのような撮影でも、より良い品質でディテールまで捉えることができます。第一に、DJI Air 2Sの夜間撮影能力は、Mavic Air 2と比較して顕著に向上しています。ハイライト部とシャドウ部の両方で、より細かく絶妙に色合いを捉えることができ、またより多くの視覚情報を維持できるので、編集の幅が広がります。

 

 

ドローンで撮影された美しい景色が、低照度環境下で撮影されたものであるということは、よくあります。日の出・日の入りや夜の街並みといった撮影シーンでも、DJI Air 2Sを使えば、鮮明で生き生きとした色彩で映像を捉えることができます。すなわち、DJI Air 2Sは時間にとらわることなく、素晴らしいシネマティックな映像を撮影できるということになりますね。

 

安全性:飛行時に不安を感じさせない高度技術

 

DJI Air 2S Mavic Air 2
センサー APAS 4.0 [2] APAS 3.0
検知システム 4方向検知:
上方、下方、前方、後方
前方センサー有効検知速度:
15 m/s
3方向検知:前方、後方、下方
有効検知速度:12 m/s

 

Mavic Air 2の障害物検知性能と比較すると、DJI Air 2Sでは、上方/下方/前方/後方の4方向にセンサーがあり、空間をより認識することができます。また、DJI Air 2Sでは、大幅にアップグレードされた高度操縦支援システム (APAS 4.0)が搭載されており、複雑な撮影シーンや高速飛行時でも、障害物を自動回避します。

 

 

このように性能強化された障害物回避機能により、DJI Air 2Sは高速飛行時でも安全性を確保します。実際に、上方センサーが今回追加されたので、Sモードで飛行時にも、この機能はいかんなく威力を発揮します。

 

 

どのような熟練レベルのユーザーにとっても、障害物検知がもたらす大きな利点の1つは、周囲の障害物を気にすることなく撮影に集中できることです。パイロットは常に自分の環境を認識しながら安全に飛行する必要がありますが、木々が生い茂る森やゴツゴツとした岩肌が露出する海岸線などの複雑な環境でのシネマティックショット撮影には、障害物回避機能は欠かせない機能になります。

 

伝送:遠くまでに飛行して、もっと撮影可能

 

DJI Air 2S Mavic Air 2
伝送 O3伝送システム、12 kmの伝送範囲(日本:8 km)、1080p動画 O2伝送システム、10 kmの伝送範囲(日本:6 km)、1080p動画

 

DJI Air 2Sは、OcuSync技術の最新版であるO3伝送システムを備えています。これにより、さらにパワーアップして、Mavic Air 2では10 km(日本:6 km)だった最大伝送範囲が、12 km(日本:8 km)にまで向上しました。DJI Air 2Sのアンテナの数も今回2倍の4本となり、全方向の信号受信に対応し、ドローンが上方/前方へ飛行しているときに高感度で安定した信号を受信できます。

 

 

ドローン飛行にとって、より強力な伝送信号は絶対に重要なファクターです。信号強度が強くなったことにより、より遠くまで飛ばして撮影できます。また、信号ロストの可能性が低くなり、安全性も向上します。また、低遅延で映像を受信できるので、パイロットはより正確な撮影操作と飛行動作を行うことができ、素晴らしい映像を撮影することができます。

 

 

DJI Air 2S:たくさんの機能が向上し、ひとつの機体に

 

 

大型1インチCMOSセンサー、マスターショットなどのアップグレードした自律飛行撮影機能、強化されたトラッキング機能や安全性能…といった機能を搭載したDJI Air 2Sは、旅先での撮影が多い空撮写真家にとって究極の使いやすさを実現するドローンです。もちろん、Mavic Air 2は依然として空撮クリエーターにとって強力な性能を誇るドローンですが、DJI Air 2Sはすべての性能が向上したオールインワン型ドローンとなっています。